■英文記録30-223

■UNIT22 プロジェクトの計画・立ち上げ ②問題を検討 「建設候補地は・・・」
■マルコ:まずはいろいろな選択肢を一通り説明したいと思います。
■ニール:いいね。このスライドはあとで入手することはできますか?
■マルコ:ええ、共有ドライブに置いてありますから。
■ニール:バッチリだね、ありがとう!
Marco: First of all, I'd like to run through the different options.
Neil: That sounds great. Will we have access to these slides later?
Marco: Yes, they're on the shared drive.
Neil: Excellent, thanks!

パウェル:つまり、私たちに必要なことのほとんどは、ミラノではすでに導入されているということ?
■マルコ:その通りです。当然ながら自分の管轄している場所に新しいデータセンターが出来るのを見たいというのもあるけれど、ここの開発には投資すべき十分な根拠もあるはずです。
■ニール:それは確かだ、ミラノには有利な点がたくさんある。
パウェル:それに異を唱えるのは難しいね!
Pawel: So, you were saying much of what we need is already in place in Milan?
Marco: That's right. Naturally, I'd like to see a grand new data-center on my own patch, but there's a strong business case to develop here, too.
Neil: There's no doubt about it, Milan has a lot in its favor.
Pawel: It's difficult to argue with that!

■ニール:これについては全員が同じ認識を持っているようだね。次のステップは?
■マルコ:ハイレベルなアプローチの準備のために大まかな数字を使ったんです。
      その数字を固めてから詳細な計画立案に進む必要があります。
■ニール:いいね。それと、必要な人員がいればワルシャワから引っ張ってくるようにね。
     この件については全員が完全に連携するようにしたいんだ。
パウェル:勿論です。必要なものがあれば言ってください。
Neil: It seems we're all on the same page with this. What are the next steps?
Marco: We used some rough figure to prepare a high-level approach. We'll need to firm them up, then start the detailed planning.
Neil: Sounds great! And don't forget to pull in any staff you need from Warsaw. I'd like us all to be completely joined-up on this.
Pawel: Certainly. Anything you need, jus ask.

■~を一通り説明する、ざっと確認する、急いで読む ①run through~
run through は文字通り「走り抜ける」という意味もありますが、「急いで目を通す、さっと確認する、一通り説明する」という意味でも使われる句動詞です。ちなみにwalk throughなら「一つ一つ丁寧に説明する」ということです。
(あなたと一緒に、来週の出張の要点についてざっと確認したいのですが。)
I'd like to run through the main points for next week's business trip with you.

■所定の位置にある、準備が整っている、導入/実施されている ②in place
in placeは「所定の場所に」。「正しいところに存在している」、すなわち「(いつでも使えるように)準備が整っている」という意味でも使われます。例:パーティの準備はすべて整っている。(Everything is in place for the party.) また、「導入・実施されている」という意味にもなります。
例:新しい政策は今年の終わりまでに導入されるだろう(The new policy will be in place by the end of this year.)
(所定の位置に絵を掲げてくれれば、私が壁に固定してあげるよ)
If you hold the picture in place, I'll fix it to the wall

■説得力のある投資対効果検討書、投資すべき根拠 ③ (a) strong business case
business case は「投資対効果検討書」と訳され、事業投資の評価に必要な情報(内容や目的、収益予測、リスク分析など)を整理したものです。hava a strong business case は、「投資すべき客観的な根拠が十分にある、ビジネスで十分に勝てる条件がある」というような意味で使われます。
(この選択肢を取るのであれば、説得力のある投資対効果検討書が必要です)
We need a really strong business case if we're going to go with this option.

■疑いの余地はない。それは確かだ。間違いない。④ There's no doubt about it.
doubt(疑う)のbはsilent b、即ち発音しないbです。There's no doubt about it.は、「そこには疑う余地がない」、すなわち「まったくその通りだ」という決まり文句なります。There's を省いてNo doubt about it. とも言えます。
(間違いない、店員を増やしたことで当社の売上は増加したのだ)
There's no doubt about it, hiring more sales clerks has increased our sales.

■~に有利で(に)、~に好都合で(に) ⑤ in its favor/ in one's favor
favor は名詞で「利益」とか「味方」という意味なので、in its/one's favorは「~に有利なように、~に都合の良いように」
という意味になります。have a lot in one's favor. は「たくさんの利点がある」という意味になります。The odds/chances are in your favor. 「勝算は君にある、形勢は君に有利だ」ということです。
(それは明らかにベストな選択ではありません。利点がまったくありません)
It's clearly not the best option. There's nothing in its favor.

■共通認識を持つ、同じ考えを持っている ⑥ (be) on the same page
「同じページの上にいる」というのはつまり、「同じ認識を持っている」ということ。Are we on the same page? で「皆の認識はあっていますか」という意味になります。似たような表現で、be in the same boat というのがあります。これは「同じ船に乗っている」、つまり「みんな同じ境遇である」とか「運命共同体である」という意味。大抵よくない状況にあるときに使います。
(皆の認識が同じだとわかってよかった)
I'm glad we're on the same page.

■概算、大まかな数字、おおよその額 ⑦ rough figures
「rough=粗い」、「figure = 数字」という意味からも想像できますが、「正確ではないおおよその数字」という意味の表現です。
give me some rough figures. で「概算でいいから教えて」という意味になります。rough estimate と言っても同じ。アメリカではballpark figure という面白い表現も使われます。ballparkは「野球場」ズバリ的中してなくても、野球場の範囲内に入っていればいい、ということから「だいたいの数字」という意味になるのでしょう。What's the ballpark figure/estimate? で「だいたいの数字は?」ですが、What's the ballpark? だけでも通じます。
(すでに大まかな数字は纏めましたが、もう少し詰める必要があります)
We've put together some rough figures but they'll need a little more work.

■結束する、提携する、うまく連携する ⑧ (be) joined-up
join up は「参加する」といった意味で、 be joined-upは「結束する、力を合わせる」という意味になります。join(参加する、加わる)という動詞のイメージから類推しやすいですね。
I'd like everyone to be joined-up on this.
(この件ではみんなに結束してほしいんだ)のように使います。

■新しいプログラムはいつ始めますか?---すべての事務所がうまく連携出来たらすぐに。
When will we start the new program? --- As soon as all our offices are joined-up.

■あなたなら大きい方のホテルを選ぶ?---そうだね。そっちには利点がたくさんあるよ。
Do you think you'll choose the bigger hotel? --- I think so. It has a lot in its favor.

■損失はどれくらいになりそう?---ざっと計算してみて、また連絡します。
What are our losses going to be? --- Let me do some rough figures, and I'll get back to you.

■主要な問題はすべて取り上げました。---結構ですね。今は全員が共通認識を持てているはずです。
I think we've covered all the major issues. --- Good. We should all be on the same page now.

■君と一緒にいくつかのアイデアについてざっと確認したいんだ。
I need to run through some ideas with you.

■これは最高にお買い得ですよ。間違いありません。
This is the best value for money, there's no doubt about it.

■投資家の注意をひくためには説得力のある投資対効果検討書がなくてはいけない。
You need to have a strong business case to get investors' attention.

■会議の準備はすべて整っているので、あとは只みんなが来るのを待つだけだ。
Everything's in place for the meeting and now we just have to wait for everyone to arrive.